<時事問題>イスラエル (小学生~中学生) ※一部修正
- システム担当
- 2023年10月22日
- 読了時間: 4分
そもそもなぜイスラエルとパレスチナ自治区(ガザ地区)でもめ事が起きているのでしょうか?
この問題には、差別・迫害・宗教・他国の侵略などとても複雑に絡まっており簡単に説明するのが困難です・・・
高校で世界史を私に教えてくれた恩師へ助言を求めたところ追記すべき箇所についてアドバイスをいただきました。(同じ色の部分)
まず、宗教についてさっくりと
日本神話でもそうですが古い神話などではいろいろな神様がでてきます。
複数の神様がいる教えを「多神教」、神様は1体のみとする「一神教」といいます。
一神教の原点は
・ユダヤ教ーユダヤ人のみが救われる教えに基づいた宗教
ユダヤ教から派生して
・キリスト教ーユダヤ人以外でも信仰者はすべて救われる教えに基づいた宗教
アラブ諸国や他の地域向けに派生した
・イスラム教ーヨーロッパ中心のキリスト教と異なりアラブ系に受け入れやすく派生
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教と神や教えなど異なる点が多いが
共通しているのが<聖地>
この聖地が現在のイスラエル国内にある「エルサレム」
さらに共通している項目として「預言者」(省略)
イスラエルはユダヤ人によるユダヤ教
パレスチナはパレスチナ人(アラブ系)によるイスラム教
同じ地域に違う考えの宗教の共通する聖地があることで2000年以上の歴史があります。
時系列(すんごくざっくりと)
・2000年よりもっと前
⇒エジプトなどで奴隷として扱われていたユダヤ人がユダヤ王国を建国
・約2000年前
⇒ユダヤ王国がローマ帝国と争い敗退
現イスラエルからユダヤ人達は様々な国に離散
ユダヤ人離散後、アラブ人が定住するように
●ユダヤ人は離散した先でよそ者扱いをされ、迫害を受ける
迫害のため重要な職に就くことが困難となり、当時卑しい職とされていた金融業にて
富を集めることに成功!
しかし、よそ者がお金持ちになることで迫害がさらに・・・()
・100年くらい前の1900年(19世紀末)
富を集めることに成功したものの、迫害は無くなるどころか増える一方に対して
自分たちの国を取り戻そうという考えが広まる
(1800年くらいのロシアでユダヤ人迫害:ポグロム)
(フランスの反ユダヤ主義の流行:ドレフュス事件)
ユダヤ人国家建設運動=シオニズム運動(エルサレムにユダヤの国を建国したい)
・第一次世界大戦(WW1)
⇒イギリスによる戦略的?外交による混乱(三枚舌外交)
イギリスはユダヤ人、アラブ人、フランスへそれぞれに都合のいい外交を
対ユダヤ:ユダヤの国を建国する際に味方になるよー
対アラブ:オスマン帝国(現トルコ)に攻撃してくれたら建国するとき味方よー
対フランス:イギリスとフランスでユダヤとアラブが欲しい国(場所)わけっこしようぜ!
(追記:イギリス・フランス・ロシアの3国でした。サイクスピコ協定)
・第二次世界大戦(WW2)
→ナチスドイツによるユダヤ人迫害(虐殺)
ここまでの約2000年間は聖地エルサレム付近(イスラエル)にパレスチナ人中心で住んでいた
・戦後
→アメリカの後ろ盾(サポート)により国連に働きかけ、パレスチナエリア(イスラエル)をユダヤ人に半分にしようと決定!
(実際にはホロコーストなどの同情によりユダヤ人に広くあてがった)
が、当然アラブ系とエジプトなどは猛反対
・1948年 第一次中東戦争へ
イスラエル側(アメリカ・欧米諸国陣営) VS パレスチナ(アラブ諸国)
⇒1956年 第二次中東戦争
⇒1967年 第三次中東戦争
⇒1973年 第四次中東戦争
・1990年 湾岸戦争
・2001年 アメリカ同時多発テロ
・2011年 アラブの春(省略)
・2020年 イスラエル・UAE国交正常化
・2021年 パレスチナ情勢(イスラエルの防空システム:アイアンドーム)
・2023年 今の状況・・・
現在の状況は
以前にも紹介したウクライナの問題にも複雑に絡み合っており・・・
アメリカ陣営 VS ロシア陣営 の争いとも考えられ
○アメリカ陣営
・ウクライナ ・サウジアラビア ・イスラエル ・UAE
●ロシア陣営
・中国 ・イラン ・レバノン ・パレスチナ
なんとなく点と点が線でつながるような・・・
いまニュースで報道されているのは、
ハマスというパレスチナ側の過激派(対ユダヤ)がイスラエルに奇襲(テロ?)
奇襲の際にアメリカ人含む多くの人を人質に
⇒イスラエルもガザ地区へ報復のため空爆
イスラエルによる空爆なのか、ガザの誤射なのかわからないがガザ地区の病院に
ミサイルが着弾してしまい連日報道へ・・・
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